ドルアーガの塔と謎の紙

 ドルアーガの塔の QD には1枚の紙が入っていました。
 タイトルに「ドルアーガの塔 X1 版」とあります。内容は、「6008h と 6808h を 00558A550055A855 00558A550055A855」と 書いてあります。


元のデータ
 00DFDFDF00FDFDFD
紙のデータ
 00558A550055A855
 MZ-1500 を使用していたならばすぐに分かると思いますが、キャラクタデータのようです。
 画像に変換してみると、 左表のようになるのでブロックの画像を から に 変更したかったことが分かります。MZ-1500 版のブロックは赤色が強いので、それをどうにかしたかったのだと思います。
 X1 版を調べてみると、確かに似たような感じなっていました。しかし、解像度の違いから同じものを作成するのは 諦めたようです。

 QD に保存されているものが無いので、手作業でデータを変更した後、起動してみると...
 こんな感じになってしまいました。ブロックだけではなく、他のキャラクタも変更する必要があります。 確かに、キャラクタの重ね合わせ処理は動作速度に影響するので、最初から重ねられたデータを定義するのは良い方法と言えます。
 BASIC しか知らなかった頃の自分では、どうしようもなかったでしょう。ブロックデータを探し出すだけでも苦労していたと思います。
 しかし、今なら当時のスパコン級の PC があるので、何とかなりそうです。




 プログラムを作成して A 面を読み込んでみると、やはり重ね合わせされたデータが定義されています。
 画面下方のマゼンタ(紫)に表示されているものがブロックです。多くのキャラクタ定義にブロックが関係していることが 分かります。
 幸いマゼンタはブロックにのみ使用されているようなので、ブロックデータの変更は難しくなさそうです。



 ブロックを変更した後、QD イメージを作成してみました。どうやら、うまく変更できたようです。
 変更した QD を当時の自分の机の上にそっと置いておきたい。きっと喜んでくれると思います。



■余談
 データ内に「スペシャルフラッグ」「リブルラブルのトプカプ」がありました。 調べてみるとゲーム内に登場するようです。
 また、既に分かってはいましたが、ドラゴンのデータは存在しませんでした。
 当時から気になっていた宝箱の出っ張りは、やっぱりありました。とりあえずパッチで除きましたが、 何かのフラグではないことを祈ります。

 紅茶羊羹氏の作成された「ドルアーガの塔(勝手移植)」は良くできています。動画は必見です。 これを過去の自分に渡しておけば、間違いなく大喜びすることでしょう。 しかも、4:58 からドラゴンが!



■ダウンロード(IPS ファイル)
 ドルアーガの塔 MZ-1500 版のブロック変更パッチをダウンロードできます。
 パッチは IPS フォーマットです。パッチをあてるには、専用のソフトが必要です。
 必ずバックアップをしてから作業してください。
 QD の A 面用のパッチファイルです。B 面には使用しないでください。
 ゲームソフトに他のバージョンが存在したときは、正しくパッチがあたらないことがあります。

 DruagaPatch.ips 23,750 バイト CRC32:4D0985A5



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