Windows10 で Photoshop Elements 1.0 を使う

このページについて
 このページは Windows10 に対応していない Photoshop Elements 1.0(以降 PSE)を無理やり使用するためのページです。 最悪 OS が起動しなくなるなどの問題が発生する恐れがあります。必ず自己責任の上、 作業するようにして下さい。また、ページ内には黄色枠 検索ワード も表記してありますので 作業前に検索、熟読し理解してから作業することをお勧めします。
はじめに
 Windows10 になっても使いたいソフトウェアはあるもので、PSE もその1つです。 OS の対応状況は、Adobe の公式ページによると Windows10 での使用は動作保証外です。(WindowsXP:一部注意事項あり、 Vista:対応せず、Windows7:動作保証外) Photoshop Elements OS 対応
 そのため、どうしてもインストールしたい理由がないのであれば、インストールはやめることをお勧めします。 何故なら Windows10 にも対応している GIMP という素晴らしい画像編集ソフトウェアがあるからです。 GIMP 画像編集

予備知識
 インストール時に発生するエラーが2つあります。
 (1) インストールエラー その1 「Internet Explorer 4.0 以上が必要」
 Windows10 付属のブラウザは Microsoft Edge に代わりましたが、Internet Explorer が無くなったわけではありません。 通常は C:\Program Files\Internet Explorer\ にあります。
 このエラーはインストールプログラム(Setup.exe)が、正しくバージョンを取得できていないのが原因です。
インストール エラー Internet Explorer 4.0 以降

 (2) インストールエラー その2 「アンインストールシールドが使用中」
 このエラーの原因はいくつかあるようですが、今回の件ではインストール時のエラーによって消されなかった アンインストールプログラムが悪さをしているようです。
 もし、ほかのソフトウェアをインストール中でなければ、次のファイルを削除(心配ならば移動するか名前を変更)してください。
ファイルは C:\Windows\IsUn0411.exe です。 このファイルだけ20世紀に作成されているので判別しやすいと思います。 アンインストール エラー 432

準備するもの
 PSE をインストールするために必要なものです。
 (1) PSE 1.0 のインストール CD
 (2) 旧バージョンの iexplore.exe
 前述のエラーその1を回避するために必要です。以下のどれか1つを用意すれば大丈夫です。
 (a) PSE を使用していた OS の iexplore.exe
 (b) バージョンが4~10までのソフトウェア(exeファイルのみ)
 ファイルのプロパティ(詳細)に表示されているファイルバージョンが 4.x.x.x~10.x.x.x であれば使用できると思います。
インストールプログラム(Setup.exe)のバージョンが 5.x.x.x であるため使用できます。
 (c) 拙作の Photoshop Elements インストールサポーター PSEIS
 前述の Setup.exe が代用できるため、公開は終了しました。
 (3) Windows PC に詳しい人
 何か問題が発生した時のために、教えてくれる人が近くにいると安心です。

PSE インストール手順
 作業にはレジストリの変更もありますので慎重におこなってください。
 (1) iexplore.exe を準備する
 フォルダ C:\Program Files\ に新規フォルダ Internet Explorer4 を作成し、用意した iexplore.exe をコピーしてください。
 別に用意したファイルを使用する場合は、名前を iexplore.exe に変更してコピーしてください。
 例) Setup.exe を iexplore.exe に変更
 ファイル名は iexplore.exe.exe とならない様に注意してください。
 拡張子を表示すると分かりやすくなります。windows10 拡張子を表示
 (2) レジストリの変更
 レジストリエディター(regedit.exe)を起動し、キー名 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths\IEXPLORE.EXE にある Path の値を(1)で 決めたC:\Program Files\Internet Explorer4; に変更する。
 (3) インストールを開始
 Setup.exe を実行して、PSEのインストールを開始する。
 (4) レジストリの再変更
 PSE のセットアップ画面が表示されたら(2)で変更した Path の値を C:\Program Files\Internet Explorer; に戻す。
 (5) インストールの継続
 あとは通常通りインストールしてください。
 (6) iexplore.exe を削除する
 (1)で作成したフォルダや、用意したファイルは必要ないので削除しても構いません。  誤って重要なファイルを削除しないように注意してください。

PSE アンインストールについて
 Windows10 の「アプリと機能」からアンインストールできることを確認しています。 ただし、PSE (Setup.exe を含む) は Windows10 に対応しておらず、アンインストール後にどのような不具合が生じるかわかりませんので、お勧めはしません。
文字入力について
 文字ツールを使用して漢字などの文字は入力できません。解決の方法は2つあります。
 (1) コピー&ペースト
 Windows アクセサリにあるワードパッドで入力した文字をそのままコピーできます。 PSE を本格的に使用しないのであれば、この方法でも十分です。
ワードパットで文字を入力してコピーPSE にペースト
 余分なところまでペーストされていますが、大した問題ではありません。ただし、ペーストしたデータはラスタライズされているので、多少は不便です。
 入力例で使用したフォントは、漢字は「UD デジタル 教科書体 N-B」、ひらがなは「メイリオ」です。指定した色も反映されています。
ペイント3Dからのペーストもできます。
 対応していないソフトウェアからでも、キャプチャー&ペーストすれば良いだけです。
 (2) 旧 OS のフォントを使用
 PSE を使用していた OS からフォントファイルをコピーする。
フォントファイルは C:\Program Files (x86)\Common Files\Adobe\Fonts フォルダにコピーすれば使用できます。

サムネールの表示について
 Windows10 では PNG や BMP などの画像ファイルはサムネール表示され識別しやすくなっていますが、 psd ファイルは表示されなくなりました。対処の方法を3つ示します。
 (1) ファイルブラウザを使用 (ほぼ解決)
PSE の標準機能であるファイルブラウザを使用すればサムネールは表示されます。
 (2) Windows10 にキャッシュさせる (ほぼ解決)
 Windows10 に強制的にキャッシュさせます。PSE ファイルメニューの開く(または保存)でサムネールを表示したいフォルダを選択し、 ウィンドウ上部の表示メニューボタンをクリックして アイコンサイズを変更します。
 ただし、キャッシュがクリアされるたびに、この操作を行う必要があります。
 (3) エクスプローラーの機能追加ソフトウェア「SageThumbs」を使用 (解決)
 SageThumbsというソフトウェアを使用すれば、表示されるようになります。
psd サムネール SageThumbs

まとめ
 やはり使い慣れている PSE は良いです。 もし、使い方を忘れているのであれば、思い切って GIMP に乗り換えるのも良いと思います。
 PSE の Setup.exe は Internet Explorer のバージョンを識別して 10 まで許可し、 Windows10 に付属されているバージョン 11 以降はエラーとしています。 何故かバージョン 30 以降ではインストールできるので、数十年後まで Internet Explorer が存在していれば、再び PSE のインストールができる時が来るのかもしれません。
 インストールCD の Setup.exe で代用できるとは気が付きませんでした。灯台下暗し。
おまけ
 PSE には有名な隠された機能(?)があります。イースターエッグと呼ばれ他のバージョンにも 受け継がれています。
 この PSE 1.0では魔術師のマーリンがいます。出し方は、レイヤーパレット右上のパレットメニューボタン を ALT キーを押しながらクリックし、パレットオプションを 選択します。すると、レイヤーパレットオプションが表示される代わりに、マーリンが登場します。
photoshop マーリン
 隠れメッセージもあります。ヘルプメニューから「Adobe Photoshop Elements について」を選択すると 右のスプラッシュと呼ばれる画面が表示されます。
 しばらく待つと画面がスクロールするので、2秒ほどALTキーを押して高速スクロールさせます。 その後に、SHIFTキー(またはCTRLキー)を押しながら画像部分を左クリックすると表示されます。 eh?

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