エミュレータ

 あるハードウェアやソフトウェアを異なるハードウェアやソフトウェアで動作させることを エミュレーションといい、エミュレーションをするためのソフトウェアのことを エミュレータといいます。
 今回使用する MZ700WIN もエミュレータの1つであり、Windows が動作する PC で MZ-700/1500 を エミュレーションしています。
準備

 MZ700WIN を実行するには、次の物を用意します。
起動

 準備が整ったところで、実行してみます。
 聴きなれたビープ音とともにモニタ ROM が起動しました。愛機 MZ-1500 がまだ動いたことで 感動しましたが、Windows での起動もまた感動です。
 青いバックに白い文字は目に焼きつきそうです。
 BASIC MZ-5Z001 を起動して円を描いてみました。はじめてパソコンが来た日もきっとこんな感じ のことをやったと思います。

 友人が入力したグラフィックデモ(確か FM-7 で動いていた)を MZ-1500 に移植したものです。 ノートに手書きでプログラムリストを移した記憶があります。
 描画完了時間が表示されるということは、ベンチマークとして使用していたものでしょうか。

LINE DEMO
CIRCLE DEMO
SET DEMO
 当時はよく見られたデモです。ただ線を描くだけでも 20秒ほど かかっています。現れる模様が懐かしい感じです。  同心円を描くデモです。LINE DEMO と同様に現れる模様が懐かしいです。  渦巻き状の点を描くデモです。今見ても綺麗です。

PAINT DEMO 1

PAINT DEMO 2

PAINT DEMO 3
 6つの円を塗りつぶすデモです。面白みは全くありません。 5秒もかかっています。  四角を塗りつぶすデモです。
 この頃は、「黄色が6なのは 2+4だからか」など変なところで感動していた気がします。
 渦巻きを塗りつぶすデモです。中心から外側に向かって塗られて いく過程が面白いです。
 3.58 MHz ならではのデモといえます。
 自作のフォントと試作(?)プログラムです。

フォント
キャラクタの移動デモ

 カタカナ50音と英数字のフォントです。
 説明不要の超有名アクションパズルゲーム「ロードランナー」でも使われていたフォントです。 ゲーム以外にもいろいろなところで使われていましたが最近は見なくなりました。
 このフォントを使用して何かを作成した記憶はありません。フォントを作成することが 目的だったのでしょうか。
 フォントと一緒に入っていたデモです。
 マイコンBASIC と表示されているということは、「マイコンBASIC MAGAZINE」という雑誌の ロゴを意識していたのでしょうか。
 PATTERN 命令をうまく利用して影を表現しています。
人はカーソルキーの左右で移動できます。ピコピコと音が聞こえてきそうなほど、 移動がピコピコしています。
 POSITION 命令はドット単位で表示座標を指定することが できます。
 人が移動したときに残るゴミを LINE 命令で消しているところなどは苦肉の策といった ところでしょうか。
 キャラクターは単色ですが重ね合わせを利用すれば、8色で表現できます。

 このチープさを体験できます。
 ZIP 圧縮ファイル demo.zip  786バイト CRC32:2672D107
 タイリングペイント

 MZ-1500 の標準 BASIC を拡張するためのプログラム(作者名は調査中)です。これにより、 他機種のコンピュータグラフィック(CG)を再現(ドット数などの限界はありますが)することが 可能になりました。
 この画面は、クリスタルソフトの「夢幻の心臓」というゲームのタイトル画面を再現したものです。 友人宅で初めて見せられたときから忘れられませんでした。ドラゴンの迫力や剣士との構図が 好きでした。
 ラップかビニールを CRT に貼り付け、油性ペンで写していく方法を用いたと思います。 おそらく、完成までに多くの時間をかけたのではないでしょうか。
 後にゲームでは「ライン&ペイント」の方法が使われなくなり、また CG はより美しく複雑に なったため再現が難しくなりました。

タイルエディタ
線の描画
ペイント
 タイリングペイント用のタイルデータを作成するツールです。
 中間色といっても8色しか使えないので、うまく配置して色を表現します。
 夢幻の心臓用に20色作成してありました。
 線を引いているところです。1本1本線が引かれているのを見ると なぜかわくわくします。  まず、タイリングペイントをするところを単色で塗り潰してから、 タイリングペイント処理をします。
 だんだんと絵が完成されていくところがいいです。今の高速化されたコンピュータでは 味わえない贅沢な時間です。
 完成です。当時は何回も見ていました。
 MZ-1500版ゲームの発売を長い間待っていたのですが、結局発売されたのでしょうか。
 他にも、「うる星やつら」のキャラクタなどを表示させた記憶がありますが、見つからないので 削除したのかも知れません。

おまけ

 今になってMZ-1500に描画させたくなった懐かしのCGです。TVCMやカタログに登場していました。 当時は誰なのか知りませんでしたが、東洲斎写楽「市川鰕蔵の竹村定之進」です。
 改めて見みると、まげをカットする大胆な構図でした。
 前のページの正解は「まげ」でした。クリックして合体させてください。
 
 当時友人と競い合うように作成していた、一発芸プログラムの1本です。
 ベーマガ(マイコンBASICマガジン)に採用された体の妄想ページを作成してみました。
 まさか、この時代に晒されるとは思っていなかったでしょう。

画像サイズ : 800x1064 ドット
ファイルサイズ : 116,971 バイト
CRC32 : 7B74345F
konosaki.jpg
 HuBASIC 「かえるのうた」(※)のデモに納得できず、シャープ製 BASIC に移植した はずですが、MUSIC 文のみのプログラムしか見つかりませんでした。作った気が しただけかもしれません。
 いまひとつの出来ですが、こんな感じのを作りたかったのだと思います。
(要MZ-5Z001)

ファイルサイズ : 1,700 バイト
CRC32 : CD5A84B2
frog-1500.zip

※「かえるのうた」の正式名称は「かえるの合唱」でした。
 110行目のボリュームV15を変えると輪唱の練習に使える!?
 音声データとして実機に転送するときは、1バイト目を02から05へ変更してください。

 トランプなどカードゲームのプログラムをキーボードから入力しているとAのように表示され、微妙に歪んだ形になります。 これをコードを使用して表示すれば、BCのようにできます。当時はそこまでやっていませんでした。
▼プログラムリスト

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